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タイの青いお茶の正体とは?体にうれしいドーク・アンチャン

タイの伝統的なお菓子はピンク、赤、緑、青などとてもカラフルなものが多いです。息子はいつも青いゼリーやアイスクリームなど、私が一番選んでほしくない色を選びます。最初は「まずそう、体に悪そう」としか思えませんでした。

しかし、その青色はドーク・アンチャンという花の天然色素を使用したものだとわかりました。それもうれしい効能がたくさんあって、体に大変良いものだったのです。今回はそのドーク・アンチャンについてまとめてみました。

目次

タイの青いお茶、ドーク・アンチャン概要

ドーク・アンチャン

ドーク・アンチャンとは

ドーク・アンチャンはマメ科の植物で英語名はバタフライ・ピー、和名はチョウ豆花と呼ばれています。

チョウが羽を開いた形に似ていることから、この名がついたようです。青いパンジーや朝顔にも似ていて、タイの家の庭先によく咲いているのを見かけます。

一般的には花びらの部分を天日で乾燥させてから使用しますが、生花もそのまま使えます。ドーク・アンチャンにお湯を注ぐとすぐに鮮やかな青色がにじみ出します。そのままお茶として飲んだり、着色料として使用したりします。

見た目はとてもインパクトがありますが、ほんのり豆の匂いがする程度で味はありません。

タイの青いお茶ドーク・アンチャンの効能

ドーク・アンチャン

高い抗酸化作用

ドーク・アンチャンは抗酸化物ポリフェノールの一つであるアントシアニンがたくさん含まれています。その量はブルーベリーの4倍だそうです。そのため高い抗酸化作用が期待できます

アンチエイジング、白髪や薄毛の予防、目の疲労感や視力低下防止、肥満予防、それにスマホやパソコンなどで目を酷使する現代人にはありがたい効能です。

また血栓溶解する成分も含まれるのでコレステロールを減らし、動脈硬化や高血圧予防にもなるそうです。

妊婦は飲みすぎに注意

体にいいことばかりのドーク・アンチャンですが、妊婦さんと生理中の女性はあまり飲み過ぎないようにしてください。子宮収縮作用による流産の危険性や、血液サラサラ効果によって血が止まりにくくなることがあるからです。

タイの青いお茶ドーク・アンチャンは天然の着色料

ドーク・アンチャン

食品の着色に多用される

ドーク・アンチャンの鮮やかな青色はお菓子の着色料としてよく使われますが、タイではご飯や麺にも使われます。

息子が「今日の給食は青いご飯だった」と言うときがあります。北タイの主食であるもち米を、ドーク・アンチャンと共に炊き上げたものです。本当にみごとに真っ青なご飯です。

見た目がきれいであることは否定しませんが、正直日本人には食欲がそそられる色ではないかもしれませんね。

またこの青いご飯にココナッツ・ミルクと砂糖を足して甘く炊いたものに、ココナッツ・アイスクリームを添えて食べるのが人気です。最初は食べるのに戸惑いましたが、意外にもとてもおいしくて、アイスともち米のコンビネーションが絶妙なのです。

衣料の染料としても

食品の着色料としてだけではなく、布の染料としても使われます。ドーク・アンチャンのお茶を見ると真っ青なのですが、布を染めるとうっすらと青色が移って自然な優しい色に仕上がります。

タイのお茶ドーク・アンチャンはお肌や髪のお手入れに活用

ドーク・アンチャン

ドーク・アンチャンに含まれるアントシアニンの抗酸化作用は肌や髪の毛に良い働きをしますが、タイではそれを生かしたスキンケア商品やヘアケア商品がたくさん売られています。

黒髪ツヤツヤに、シャンプー

一番よく見かけるのはドーク・アンチャン・シャンプーです。黒髪を美しくツヤツヤに保ち、育毛や白髪防止などその効果は医療機関にも認められています。

美肌せっけん

美肌、美白、アンチエイジング作用もあるので、せっけん、ボディローションやボディクリームもスーパーや薬局などでよく見かけます。自分用またはお土産に購入するのもいいですね。

タイの青いお茶ドーク・アンチャンでパープル・レモネード

パープル・レモネード

私が愛飲しているドーク・アンチャンのレモネードを紹介します。

コップ一杯の熱湯を、ドーク・アンチャンの花びら8個分くらいの上に注ぎます。すぐ色が出るのでそのまま粗熱が取れるまで放置します。

その間にレモン1個とはちみつ大さじ3をよくかき混ぜてから、ピッチャーに入れて7分目くらいまで水を足します。最後にドーク・アンチャンの花びらを取り除いた液体をピッチャーに注ぐと、レモンのクエン酸に反応して青い液体がパープルに変わります

これを子どもの前でやると「魔法だ!」と言って大喜びしてくれます。水の代わりに炭酸水を使ってレモンソーダにしてもおいしいですよ。

まとめ〜今ではすっかり青いお茶のとりこです

青に着色されたご飯や麺を見たとき、最初はぎょっとしました。とても食べる気になりませんでしたが、天然色素であること、体にやさしい成分が含まれていることを知って安心して食べられるようになりました。

今では自分で乾燥ドーク・アンチャンを買ってきたり、庭先に咲いているものを摘んだりしてレモネードを作ったり、カルピスに混ぜたりして楽しんでいます。

タイに来たらぜひ青色の食べ物や飲み物を探してみてください。安心してください、体にいいものですから。

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この記事を書いた人

タイ旅行でさまざまな都市をバックパックひとつで旅をする。プーケットにてスキューバダイビングのインストラクター資格を取得。バンコク在住歴は10年。

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