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タイでロイクラトン祭りに出かけよう!1番美しく幻想的な夜!

雨季から乾季に変わった(タイの夏は3~5月です)10月下旬から11月下旬の満月の夜、タイの各地でロイクラトンというお祭りが行われます。

川にはきれいに花で飾られた燈篭が流れ、空には無数のコムローイという天燈(紙のランタン)が浮かび、幻想的で美しい光景が見られます。川の近くには大きな花火も上がりロイクラトン祭りを盛り上げています。

ロイクラトンはソンクラン(水かけ祭り)と並ぶタイの2大祭りのひとつで、日本をはじめ海外からもロイクラトン観光ツアーが組まれるほど大人気です。今回はそのロイクラトン祭りについてまとめてみました。

目次

タイのロイクラトン祭り概要

ロイクラトン

ロイクラトンの意味と発祥

ロイクラトンとは燈篭(クラトン)を川に流して(ロイ)川の女神に感謝の気持ちを捧げ、罪や汚れを水に流して魂を清めることです。

別名、タイの水の祭典ともいわれ、タイ北部の都市スコータイがその発祥の地です。美しい遺跡のある歴史公園で毎年大規模なお祭りが開催され、観光客で賑わいます。

チェンマイでは「イーペン」

中でも有名なのがチェンマイです。チェンマイではロイクラトン祭りのことを「イーペン」と呼びます。

コムローイは川の近くなど、それぞれ好きな時間に好きな場所で好きなだけ飛ばします。夜空いっぱいに広がるランタンの美しさを見たいと国内外から大勢の人が詰めかけます。そのため事前にチケットを買って場所取りをしなくてはなりません。

全部で5,000枚ほどのチケットは1枚1万円以上とかなりお高めですが、売り出されて即完売になるほど大人気です。

タイのロイクラトン祭り、燈篭をつくろう!

灯篭作り

燈篭は生物分解性

ロイクラトンが近くなると、手づくり燈篭が街のあちらこちらで売られるようになります。燈篭はバナナの幹を輪切りにしたものに、バナナの葉っぱを巻き付けて、花、お線香、ろうそくを飾ったものが主流です。

パンやアイスクリームコーンでできたものもあります。川に流すので魚が食べたり、生物分解性のものでなくてはなりません。燈篭は1つ60~300円ぐらいで売られています。

手づくり燈篭

息子の学校では毎年燈篭を手づくりします。バナナの幹の形に合わせてバナナの葉っぱを貼ったり、バナナの葉っぱをクルクル巻いたりして飾ります。でも、途中で葉っぱが裂けてしまったり、すぐ取れてしまったりとなかなか上手くいきません。

周りのタイ人ママさんたちは器用に美しく飾り付けています。3年間つくり続けましたが、私は一向に上達しないので今年はスナック菓子でできた燈篭に花を飾るだけで完成するものを持っていきました。

この4年間ですっかり成長した息子は、親の手を借りなくても一人でつくれるようになっていました。

タイのロイクラトン祭り、燈篭を川に流す

ろうそく

ロイクラトン祭り当日は日が暮れるとどこからともなく「ドーン! ドーン!」と花火の音が聞こえてきます。大きな川の近くでは屋台がたくさん立ち並び、夜祭が開催されています。

みんな続々と燈篭を川に流しに来ます。私たちは人混みが苦手なので家の近くの川に流すことにしました。とても小さな川ですが、花火を上げる人、お酒を飲んでどんちゃん騒ぎをする人などで賑わっていました。

長い列に並び燈篭を一人ひとり神様に感謝しながら川に流していきます。ろうそくの灯った燈篭が次々に流れていき、天の川のようになってとてもきれいでした。

タイのロイクラトン祭り、コムローイを飛ばそう

コムローイ

辺りが暗くなるにつれて、空に浮かぶコムローイの数が1つ、2つと増えていきます。午後10時を過ぎるころには、空がすっかりプラネタリウムのようになっています。

コムローイは川の近くのいくつものお店にあり、1つ100円から150円くらいです。大きいものだと人がすっぽり中に隠れてしまうほどの大きさで、白い紙でできています。真ん中に火を灯し、3~5分くらいで熱がいっぱいになってふわふわと上昇します。

大きなコムローイであれば持ち上げるのに2〜3人は必要で、手も体もかなり熱くなるのでしばしの辛抱です。最近は白い紙以外に人気キャラクターの形をしたコムローイもあります。

タイのロイクラトン祭り、注意すること

花火

爆音に注意

ロイクラトンではあちこちで花火と爆竹が鳴っています。タイの花火は音が大砲のように大きいので、息子のように小さな子どもたちは怯えるくらいです。でも花火自体は日本に比べて物足りない感じです。

爆竹も道端でバンバン鳴らしていますので当たらないように気を付けて歩かなくてはなりません。それと時々、手づくり花火を打ち上げている人がいます。こっちに飛んでくるんじゃないか、爆発するんじゃないかとヒヤヒヤします。

コムローイ、火の用心

空に上がったコムローイが火が付いたまま民家に落ちて、毎年必ずどこかでボヤ程度の火事騒ぎがあります。

コムローイに花火をくっつけて飛ばしている人たちを見かけたこともあります。火花を散らしながら空に上がっていくコムローイはきれいでしたが、10mくらい上がったところで花火の重みで落ちてきたのです。

大きな看板にぶつかり火が燃え移ってメラメラ燃えていました。すぐに消火されて大事には至りませんでしたが、落ちてくるコムローイには十分気を付けましょう

まとめ〜お祭り前後には冬到来、防寒準備しておでかけしよう

北タイではロイクラトン祭りを境に本格的な冬が到来します。年によっては早く寒くなるときもあるので、チェンマイなど北タイでロイクラトンに出かけるときは長袖の上着を1枚用意しておいた方がいいと思います。

燈篭やコムローイも至る所で売っているのですぐ手に入りますが、燈篭を手づくりしたい人はマーケットなどの花屋さんに行くと一式材料が買えます。パン屋さんでもパンでできた燈篭を売っています。

自分のオリジナルの燈篭をつくって川に流すのもいい思い出になりますよ。

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この記事を書いた人

タイ旅行でさまざまな都市をバックパックひとつで旅をする。プーケットにてスキューバダイビングのインストラクター資格を取得。バンコク在住歴は10年。

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